・・・「国民年金基金~地域型と職能型」からのつづきです。

引きつづき、FP試験の正誤問題です。

2)国民年金基金の加入員が国民年金の保険料の一部の納付を免除された場合は、保険料の一部を納付することを要しないものとされた月の初日に加入員資格を喪失する。

正しい記述です。

国民年金は強制加入で国民年金基金は任意加入です。強制加入の保険料を免除されるということはお金に余裕がないと認められたわけですから、国民年金基金の掛金を払う余裕は当然ないはずです。掛金を払えないということで資格は喪失します。

国民年金基金は、ひとたび入れば自分の都合でやめることはできません。これは国民年金基金の特徴の一つです。

しかし、ここにあるように国民年金の保険料を免除された場合など、いくつかの事由により資格を喪失するというルールはあります。下記はその主なものです。

1.本人の死亡

2.海外転出

3.60歳になった

4.都道府県をまたいでの引越し(地域型)

5.第1号被保険者でなくなった

また、これらの事由で脱退して60歳以降の決められた時期までは、掛金は塩漬け状態となり、手を出すことができません。

3)国民年金基金の加入員が国民年金法に規定する障害等級に該当する程度の障害の状態になった場合は、国民年金基金から障害一時金を受給することができる。

誤りです。

国民年金には「障害」の場合と「死亡」の年金がもらえるシステムがありますが、国民年金基金に「障害一時金」はありません。あるのは年金を受け取る前に死亡した場合の「遺族一時金」だけです。

4)国民年金基金の加入員が老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合、国民年金基金から支給される終身年金の全額が繰上げ請求時から減額されて支給される。

誤りです。

老齢基礎年金の繰上げ請求した場合、国民年金基金からは「付加年金相当分の年金」が繰上げ支給されます。なおこの場合、65歳からの国民年金基金の年金額は、付加年金相当分が繰上げ受給の時期等に応じて減額されたものとなります。

さて、付加年金も国民年金基金の問題でよく問われる制度です。付加年金は第1号被保険者を対象にした年金です。

国民年金の保険料に毎月400円上乗せして納めると「200円×納めた月数」に相当する金額(年額)が死ぬまでもらえる年金です。

仮に40年間(480ヶ月)きっちり納めた場合

200円×480ヶ月=96,000円(月額8,000円)

の上乗せですから2年で元が取れる計算になります。分かりやすく、とてもコストパフォーマンスが高い年金です。

この付加年金と国民年金基金は合わせて加入することができるかどうか、というところがよく出題されます。

この答えは「加入できない」ということになっています。国民年金基金には付加年金が含まれていることになっているからです。

ところで、前回もお話ししましたが、現在72団体ある国民年金基金の運営主体が、平成31年4月にほぼ全て合併する予定です。若い世代の新規加入者が減少傾向にあり、今後運営が厳しくなることが予測されます。

このトピックの新しい情報にも注目しておく必要がありそうです。

 

出題事項の詳細解説