終価係数&現価係数の「寝かせグループ」の次は「積み立てグループ」の2つをご紹介しましょう。

積み立てグループ

年金終価係数

積み立てグループの一つ目は年金終価係数です。

名称は先述の「終価係数」に「年金」が付いたものです。終価とはゴールでしたよね。

生命保険の積み立て型個人年金保険のイメージです。(同じ年金でも老齢年金等の公的年金は積み立てとは少しイメージが違います。毎年もしくは毎月一定額を積み立て満期になれば、貯まったお金プラス運用益が得られます。その金額がいくらになるかを求めるための係数が年金終価係数です。

例えば、毎年10万円づつ積み立て年利3%で複利運用したとしましょう。20年間で元利合計いくらになるか、という計算に用います。終価係数のときのように電卓で手計算という方法もありますが、より複雑になり、計算間違いしやすくなります。また、エクセルを使って自分で作ってみるとよくわかりますが、中学校程度の数学では一般で表すこともできません。

下表が年金終価係数の表です。こちらを使うと簡単に計算できます。

3%と20年の交わるところを拾い出します。「26.8704」これを掛けると

10万円×26.8704≒268万円

という使い方をします。

つぎは、同じ「積み立てグループ」減債基金係数を見ていきましょう。

減債基金係数

終価係数と現価係数が裏表の関係であるのと同じように、年金終価係数と減債基金係数も裏表の関係にあります。

「あれ?」「終価の反対は現価じゃなかったの?」

という疑問とが起こるのは当然でしょう。しかも「減債基金」という耳慣れない用語!

さらに紛らわしいことの「年金現価係数」という係数もこの次に出てきます。それが「年金終価係数」セットではない??

この辺りで、6つの係数がイヤになり投げ出してしまいたくなる、

というのが、多くの学習者のご意見ではないでしょうか。そんな悩みを解消すべく、ちょっと立ち止まって整理してから次に進みましょう。

「減債基金」という言葉も気になると思いますが、言葉については少し後でお話しすることにします。

年金終価係数と減債基金係数は「積み立てグループ」だと先にお話ししましたが、改めて「積み立て」というもののイメージを思い描いてみてください。

毎年決まった額を貯めていくのですが、スタートの時点では「0円」です。スタートが「0」と決まっているのでスタートをもとめる「〇〇現価係数」は必要ありません。

では「減債基金係数」は何をもとめる係数なのでしょうか。

年金終価係数は毎年の積み立て金額から満期の金額を求める係数でした。その裏返しですから目標とする満期金額を貯めるためには、毎年いくらづつ積み立てていけばいいかを一発で求めることが出来る係数なのです。

例えば、「20年で1,000万円貯めたいという目標があり、0円からスタートして年利3%複利で運用しながら、毎年いくらづつ積み立てていけばいいか」、という計算に使います。

年金終価係数の場合と同じようにこちらの減債基金係数表を使って実際に計算してみましょう。

3%20年の値は「0.0372」

1,000万円×0.0372=37万2,000円「これが毎年積み立てる金額」

という使い方をします。

ここで少し、この「減債基金係数」という言葉に目を向けてみましょう。「減債基金」は字面から考えると「債を減らす基金」ということになります。基金は「震災復興基金」とか「国民年金基金」などにも使われている通り、ある目的のためにプールされた「まとまったお金」のことです。「債を減らす」は国債や社債などの「借金を返済する」ということです。5年満期の国債を例に考えてみましょう。国は借金として国債を発行するわけですが、5年後の期日に約束の金額を耳をそろえて返済しなければなりません。5年後にまとまったお金があるとは限らないので、返済のために少しづつ積み立てるお金が「減債基金」なのです。

このように減債基金ということばは、国債や地方債、社債などを発行して借金をする側の立場で命名された言葉ということが分かれば意味が理解できるのではないでしょうか。

では次に、取り崩しグループ進んでいきましょう。

 

出題事項の詳細解説